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CDが再生できない!プレーヤーとディスクそれぞれの原因と対処法をご紹介

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今回はホテル宴会場やホールなどに導入されているCDプレーヤーの主なトラブルと原因・対処法をご紹介。

『すでに不調が出てしまった機材がある』
『もしもに備えて知っておきたい』

という方の参考になれば幸いです。

※機材に異常が発生した場合は、まず取扱説明書をご確認ください。
※ご自身で分解した機器を修理に出した場合、保証期間内でも保証対象外になる可能性がありますのでご注意ください。
※今回ご紹介している対処法はあくまで応急処置となります。メーカーの点検・修理や機材更新が機材トラブル解決への近道ですので、ぜひご検討ください。



東芸では施設管理や機材の入れ替えについてのご相談をお待ちしております。
お問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください。

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1.ディスクトレイが開かない

1-1.ゴムベルトの劣化

トレイが開かなくなった場合、圧倒的に多いのはゴムベルトの劣化です。
CDプレーヤーのゴムベルトは経年劣化により伸びたり切れてしまいます。

トレイ部分に耳を近づけ、開閉ボタンを押した際にモーター音が聞こえた場合は、ゴムベルトが原因の可能性が高いです。

 対処方法 応急処置として輪ゴムを二重がけするという方法がありますが、基本的には交換が必要となります。
軽度な伸びの場合は、アルコールを含ませた綿棒などでベルト部分を拭くと回復することもあります。


1-2.グリスの劣化

トレイ部分に使用されているグリスが、経年変化により固まったり粘度が高くなったりしてしまうことが原因です。

 対処方法 古いグリスをクリーニングして取り除き、新しいグリスを塗布しなおします。


1-3.トレイ開閉ボタンの接触不良

トレイ開閉ボタンの裏にあるタクトスイッチが接触不良を起こしている可能性があります。

 対処方法 隙間から基部に接点洗浄剤や接点復活剤を吹きかけると回復することがあります。改善が見られない場合は、タクトスイッチの交換が必要になります。
接点復活剤は適切な箇所に使用しないと別の不具合を起こしてしまう可能性がありますのでご注意ください


1-4.トレイの開閉を検出する部品の接触不良

CDプレーヤーの内部には、トレイの開閉状態をチェックするためのスイッチがついています。
このスイッチの接触不良によりトレイが正常に動作しなくなることがあります。

 対処方法 スイッチのクリーニングが有効です。症状が軽い場合は接点洗浄剤の使用で回復することがあります。
接点復活剤も有効ですが、適切な箇所に使用しないと別の不具合を起こしてしまう可能性がありますのでご注意ください



1-5.その他

上記以外にも、マイコンの不良・断線やハンダ割れ・トレイ開閉用のモーターの故障なども考えられます。
この場合セルフでの対処は難しいため修理をおすすめします。


2.ディスクトレイがすぐに引っ込んでしまう/すぐに開いてしまう

2-1.トレイの開閉を検出する部品の接触不良

内部にあるトレイの開閉状態をチェックするためのスイッチが接触不良になっている可能性があります。

 対処方法 スイッチのクリーニングが有効です。症状が軽い場合は接点洗浄剤の使用で回復することがあります。
接点復活剤も有効ですが、適切な箇所に使用しないと別の不具合を起こしてしまう可能性がありますのでご注意ください


2-2.マイコンの不良

トレイの開閉はマイコンによって制御されているため、マイコンが誤作動を起こすとトレイの開閉がうまくいかなくなります。
マイコンの取り扱いには専門知識が必要ですので、メーカー等に修理依頼することをおすすめめします。


3.CDを読み込まない

CDプレーヤーに多いトラブルのひとつです。
ディスクに問題がある場合もありますが、まずはプレーヤーが原因の場合の対処法をご紹介します。
▶ディスクが原因の場合はこちら

3-1.ピックアップレンズが汚れている

プレーヤーの中にある「ピックアップレンズ」がCDのデータを読み込んでいます。
トレイの開閉時にホコリが侵入したり、CD自体に付着していたホコリによりこのピックアップレンズが汚れてしまいます。


 対処方法1 エアダスターを使う トレイを開け、エアーでホコリを払います。一番手軽な方法ですので日々のメンテナンスにもおすすめです✨
使用するエアダスターはカメラやPC用の一般的なもので問題ありません。
⚠️ガスを使用していますので製品に書かれている使用上の注意に従ってお使いください⚠️


 対処方法2 レンズをクリーニングする 綿棒と無水アルコールなどのクリーニング液を使い、レンズを直接クリーニングします。
カメラやメガネ用のレンズクリーナーを使用する方法もありますが、洗浄剤入りのものを使用した際は仕上げに入念な乾拭きが必要です。
⚠️洗浄剤が残ると音質の劣化につながるのでご注意ください⚠️


【レンズの拭き方】

レンズは精密部品ですので、絶対に強くこすらないでください。
綿棒にクリーニング液を含ませて、レンズの真ん中から円を描くように内側から外側へ優しく撫でるように拭いていきます。



【ディスク型レンズクリーナーを使用する際の注意】

一般的なレンズクリーナーの仕組みは大きく二種類あります。

■風を使う非接触型
ディスク中心から外周にかけて穴が開いていて、その穴がドライブ内に風を発生させ、風の力で汚れを飛ばします。
ピックアップレンズに直接触れないためレンズの損傷を心配する必要がなく、定期的なクリーニングに適しています✨

■ブラシを用いる接触型
乾式と湿式の二種類があります。
CDの内周部に小さなブラシが取り付けてあり、これでピックアップのレンズのホコリを払う(湿式はふき取る)という仕組みです。

【乾式】
掃き掃除をするイメージです。主に定期的メンテナンスに使用されます。

【湿式】
専用クリーニング液でブラシを湿らせ、拭き掃除をしてくれます。汚れがひどい時に使用します。


いずれもピックアップレンズに直接触れるので、使用頻度などによってはレンズを傷つけてしまう恐れがあります。
また、音とびの症状が出ているプレーヤーには推奨されていません。
メーカーによってはレンズクリーナーの使用を禁止している場合もありますので、取扱説明書を確認してください。



3-2.ピックアップの寿命

光学ドライブのピックアップには寿命があり、CDプレーヤーの場合は一般的に1万〜2万時間と言われています。
本体が高温になる状態での使用や湿度が高い場所での保管などで寿命は短くなります。

 対処方法 レーザーの出力ボリュームを調整で直る場合もありますが、基本的にはピックアップの交換が必要になります。

【参考】レーザーの出力ボリュームの調整
レーザー出力ボリュームはほとんどのプレーヤーにおいてピックアップの裏側に付いているので、本体から取り外して調整します。

【参考】ピックアップの交換
ご自身で行う場合はまずはピックアップの型番を確認します。
製造ロットによってはピックアップが変更されている場合もありますので、実物を見て型番を確認することをおすすめします。



4.音飛びする

原因を大きく分けると、ひとつはCD自体(ディスク)の問題。もうひとつはCDプレーヤー側のトラブルです。

■CD自体の問題
ディスクのキズや汚れなどが原因で音飛びや再生エラーが起きます。

■CDプレーヤーのトラブル
「CDを読み込まない」と共通の原因が多く、一番多いのはピックアップレンズの汚れです。
対処法はこちらをご覧ください。


5.ディスク自体のトラブル

CDを読み込まない、あるいは音飛びがある場合、CD自体に異常がある場合もあります。
特定のディスクのみにトラブルがある場合はディスクが原因の可能性が高く、その他のディスクでも音が飛ぶ場合はCDプレーヤーが原因と考えられます。

5-1.汚れ

ディスク面にホコリがたまると音が飛び始め読み込まれなくなるので注意しましょう。
CDはホコリによりキズがついてしまう可能性があるので、ホコリを取る際はエアダスターなどで吹き飛ばすことをおすすめします。


 対処方法 指紋やその他の汚れは、メガネ用のクロスなどで拭いてください。
CDを回しながら拭くとキズがつく可能性があるので、必ず中央から外側へ向けてまっすぐ優しく拭いてください。

⚠️ベンジン、シンナーなどの化学薬品、および研磨剤を含むクリーナやレコード用のスプレー・クリーナー、静電防止剤はディスクを傷める危険があるので使用しないでください⚠️



5-2.キズ

修復キットなどで回復することもありますが、深くキズが付いている場合あまり効果は見込めません。


5-3.その他

CDの変形(ソリ)が発生している場合も音が飛ぶことがあります。
特にCDの終盤で音飛びがする場合はこのトラブルである可能性が高い傾向があります。
⚠️肉眼で変形が認められるディスクは、プレーヤーに異常が起こる場合がありますので使用を中止しましょう⚠️


機材更新のお手伝いをしています

施設によっては「BGMの再生など日頃からよく使用している」という場合もあれば、「時々しか使用しない」という場合も。
手入れされていない機材を長く使い続けると、配線の傷みやホコリなどの蓄積によりトラブルが起きる場合もあります。
定期的な点検・メンテナンスをおすすめいたします。

東芸では提携先施設の機材メンテナンスや古くなった機材の更新も承っています。
お気軽にご相談ください。

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